LEDライトで車の燃費もUP

LEDは、開発された当初から消費電力の小さい省エネルギーな素材ではあったものの、光量が得られなかったため、オーディオのディスプレイや家電製品の電源表示に利用されていました。技術の進歩とともに、高い光量が得られるようになったことで、いまでは、家庭用の照明や工事現場での照明、さらには、体育館などの大型施設の照明にも利用されるようになりました。ハイブリッドカーの出現により、燃費が向上した日本の自動車ですが、実はハイブリッドカーではない車の燃費も向上しています。その、燃費UPを支えている技術の一つがLEDです。

今の新車は、ヘッドランプ・テールランプ・ウィンカーのすべてがLEDになっています。消費電力は白熱灯の10分の1以下なので、バッテリーの消費が減り、バッテリーの充電をしエンジンに負荷をかける発電機の稼動もさがるため、燃費の向上につながります。また、LEDはある方向に向けて光を発することが得意です。従来の白熱灯やハロゲンライトは、360度方向に光を発していたため、光を前に集中させるための反射板が必要でしたが、それがいらなくなりました。

そして、ライトのサイズを小さくできるようになり、車のデザインの自由度も上がりました。最近の斬新なデザインの車はこの技術のおかげで実現しています。LEDは低い直流電圧で点灯させることができます。そのため12V直流の車のバッテリーとの相性も非常によく、今後バッテリーとの組み合わせで様々な用途が生まれることも期待されます。

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